小規模Webサイト向け CMS 「すぐ使えるCGI」のサポート情報

WordPressカスタマイズと「すぐ使えるCGI」利用の比較

最終更新日: 2014-03-31
「WordPress」か「すぐ使えるCGI」か?

ホームページ更新用のソフト(CMS、Webサイト更新ツール)のうち、ブログソフトである「WordPress(ワードプレス、WP)」をカスタマイズしてホームページ更新に利用する方法と、「すぐ使えるCGI」でホームページを更新する場合の違いをご案内します。

どちらかが常に優れているという訳ではなく、時と場合によって使いどころが違うツールです。

基本的な使い分けガイドライン

更新対象範囲による判断

まず、「すぐ使えるCGI」が有効に使えるシチュエーションは、更新頻度が高くツールの導入が本当に必要なのはWebサイトの中の一部だという場合です。例えば頻繁にWebから更新したいのは「お知らせ」と「製品紹介」だけで、それ以外のページは時間を掛けてWebデザイナかWeb制作業者が更新する、というような場合です。

サイトの全ページをWebから更新できるようにしておきたいという場合は、「WordPress」の方が向いています。

WordPress すぐ使えるCGI
更新したい場所 Webサイト全体 Webサイトの一部分

費用と要望による判断

次に、掛けられるコスト(費用や時間)と求める機能から考えると、「何が何でも無料。無料なら多少の事は我慢する」という事であれば、「WordPress」が適しています。また、「コスト(時間または費用)を掛けられるので思い通りの高機能なものにしたい」という場合も「WordPress」の方が向いています。

「すぐ使えるCGI」はこの中間の、「ある程度やりたい事があり、それは 『WordPress』そのままでは実現できないけれど、変更は表面上のちょっとした事だ」という場合や、「カスタマイズや運用時のセキュリティ対応に費用や時間を充分に割く事ができない」という場合に適しています。

「WordPress」と「すぐ使えるCGI」と費用・機能の関係

動作環境による判断

また、新たにサーバを調達しWebサイトを構築する場合は実質的に殆ど差がありませんが、既にホームページを運用していてサーバ機能が決まっている場合、動作環境もツール選択の際の判断材料になります。ツールを使うための環境が整っていない場合は、CMSの導入のためにサーバ移設も必要になります。

「WordPress」の場合はデータベースが使える事や php のバージョンがチェックポイントです。「すぐ使えるCGI」の場合は、Perlのバージョンのみが必須要件です。

これは、一旦導入したCMSを移設する場合も同じです。

WordPress すぐ使えるCGI
必要な動作環境 php・データベース Perl

比較のポイント

これらの判断のポイントになる要素を以下に詳しくご案内します。

デザインカスタマイズの難易度

WordPress すぐ使えるCGI
デザイン設定 プログラムとHTMLが混合 HTMLテンプレート

「すぐ使えるCGI」は通常のHTML編集ツールで編集したファイルを、最大2分割して設定ファイルにコピーする事でデザイン変更を行います。プログラムコードとは完全に分離されていますので、Webデザイナの方でも比較的プレッシャー無く変更が可能です。

「WordPress」はインストールは非常に簡単ですが、いざカスタマイズしようとした場合はツール特有のファイル配置が分かった上で、それらの設定ファイルをWebの管理画面から編集する必要があります。またそれらの設定ファイルはプログラムコードとHTMLコードが混ざった形になっていますので、変更したHTMLコードをプログラムコードの間に挟み込んで行く作業が必要になります。

このような作業は、Webデザインだけでなく技術的な知識を持った方が必要ですので、これが、コストがあまり割けない場合は「すぐ使えるCGI」が適しているという理由です。

「すぐ使えるCGI」のデザインカスタマイズの方法

機能カスタマイズの可否

機能カスタマイズについては 「WordPress」はプログラミングができる方であれば自分でカスタマイズできます。「すぐ使えるCGI」はお客様によるプログラムのカスタマイズはご遠慮頂いておりますので、機能のカスタマイズをご希望の場合は有料になります。

WordPress すぐ使えるCGI
プログラムのカスタマイズ 自由 有料

また、「すぐ使えるCGI」は基本的な料金を下げられるように機能を絞り込んであらかじめパッケージ化していますので、ここに機能を追加しようと思っても場合によっては却って複雑で料金が上がってしまったり、機能追加そのものができない場合もあります。

これが、思い通りの高機能なものを望まれる場合は、「すぐ使えるCGI」をあまりお勧めしない理由です。予算が潤沢な場合や担当者が凝り性だという場合も、最初は「すぐ使えるCGI」で対応できそうだったものが話が進むうちに大規模化して対応可能範囲を超えてしまう場合もありますので、「これから予算を決める」という場合はスクラッチ開発をお勧めします。

カスタマイズのご案内

データベースの有無

「WordPress」を使うにはデータベース(※1)が必要ですが、「すぐ使えるCGI」はデータベースの使えないサーバでも使えます。

※1 データベース=大量のデータを保存するためのソフト。「MySQL」や「PostgreSQL」など。

WordPress すぐ使えるCGI
データベース 必要 不要
保存件数 大量 上限あり

これは一方では、「すぐ使えるCGI」の方がより広範囲なサーバで動く事を意味します。例えばデータベース機能の付いていない安価なレンタルサーバや、逆に、セキュリティ要件が厳しく管理されていてデータベースが稼働できないサーバなどにもCMS導入が可能です。

他方、保存可能なデータ量に限りが出ますので、1000件、2000件と、記事を保存したい場合は「すぐ使えるCGI」は不向きです。

「すぐ使えるCGI」の保存件数上限

IIS(Windowsサーバ)、イントラネット対応

WordPress すぐ使えるCGI
IIS・イントラネット 非推奨 標準対応

「すぐ使えるCGI」は Perl の CGI が動く環境であれば稼働できます。IIS(Internet Information Service)や、技術者が直接サーバにアクセスできないイントラネット環境でも稼働実績があります。

「WordPress」もWindowsサーバで動作可能ですが、技術者が直接プロジェクトに関わっていないと稼働までのハードルが高いかもしれません。

一般的にWindowsサーバは外部からのメンテナンスが難しいので、イントラネット内など外部からアクセスしにくい場所にサーバがある場合は特に、導入後もファイルのコピーだけでメンテナンスが可能な「すぐ使えるCGI」には利があります。

「すぐ使えるCGI」のバックアップ方法

ファイル書き出し方法とWebサイトの速度

WordPress すぐ使えるCGI
ファイル書き出し 動的 静的

WordPress はページの動的表示(※2)を行います。「すぐ使えるCGI」は静的HTMLを書き出します。このファイル書き出し方法により、2つ判断ポイントがあります。

※2 「動的表示」とは、ホームページにアクセスがあった時に毎回プログラムが動いてページを表示する方式です。

Webサイトの速度

WordPress すぐ使えるCGI
表示速度 サーバ機能とアクセス数のバランスで決まる 高速

一つは、アクセスの急激な増加に対する対応です。動的表示を行う場合はホームページにアクセスがあった時に毎回プログラムが動きます。このため、急なアクセス増加の際にはWebサーバの処理の負担が増え、表示が遅くなったり表示ができなくなったりする可能性があります。静的HTMLを書き出しておく場合は、プログラムは編集する時だけに使います。このため、ホームページへのアクセスが突然増加した場合もサーバが高速で反応します。

このため、アクセスが多いのにそれに見合ったサーバ投資ができない場合は、静的書き出しができる「すぐ使えるCGI」を選んだ方が、Webサイトの反応速度が上がります。

構成のバリエーション

WordPress すぐ使えるCGI
公開サイトと編集サーバの分離 不可 可能

ファイル書き出し方法に起因する2つ目の違いは、構成の柔軟さです。

「すぐ使えるCGI」の場合は静的書き出しされるHTMLファイルのディレクトリがプログラムとは完全に分かれています。このため、セキュリティ対応のために公開サーバにはプログラムなどをインストールできない場合にも、編集用の別サーバにCMSをインストールし、その後書き出したファイルを公開サーバに転送する(※3)という構成でのCMS導入が可能です。

「WordPress」の方は常に、公開サーバに直接データベースやプログラムをインストールする必要があります。

※3「すぐ使えるCGI」とは別に設定が必要です。

運用セキュリティとコスト

WordPress すぐ使えるCGI
常駐の技術的管理者 いた方が望ましい いなくても平気

セキュリティ上の配慮としてはもう一つポイントがあります。「WordPress」はホームページ内に設置する時のURLが決まっているため、プログラムの不具合個所(セキュリティホール)を狙った攻撃やスパム投稿を受ける場合があります。このため一度導入すると、攻撃を受けていないかのアクセスログのチェックや頻繁なプログラムアップデートが必要になり、これはコスト(費用や時間)として考慮しておく必要があります。

「すぐ使えるCGI」では設置する場所を自由にカスタム設定できますので、画一的な攻撃を受ける心配がありません。頻繁なバージョンアップも不要です。このため、セキュリティ対応のための継続的なコストは不要です。

「WordPress」と「すぐ使えるCGI」の使い分けのまとめ

WordPress すぐ使えるCGI
使いどころ
  • サイト全体を更新
  • 無料希望のプロジェクト
  • 予算のあるプロジェクト
  • 技術者が直接関われる
  • サイトの一部を更新
  • 予算的・要望的に中間
  • セキュリティが厳しい・心配
  • 技術者が直接関われない
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